糖について 〜10月3日を振り返って〜
- 2017/10/17(Tue)
10月3日の崎谷先生と陽子先生の名古屋講演
総受講者数……341名さま
!
本当にたくさんの方々にご来場いただき 無事終了できました。
本当にたくさんの方々にご来場いただき 無事終了できました。
僕とえっちゃんは
この日のために9月に岡崎で3回
油と脂質の講座を開催したのですが
「受講しておいて良かった!」
という声を
たくさん頂いてとても嬉しく思っています。
ただ、とても混乱された方もいると思いますし、
少し遅くなりましたが僕からフォローアップになるような
糖についてのヒントを書いておきます。
いろんな食事法が流行っては廃れていきますが
どんな食事法においても
「砂糖は体に良くない」とされています。
これは
糖質制限とマクロビのような
完全に相反する食事法においても
砂糖だけは共通して悪玉だとしているため
僕もこれは真実なのだと思っていました。
どうして砂糖が悪いとされているのかといえば
血糖値の急上昇がおこり
その結果インスリンが大量に分泌され
反応性低血糖になる
また高血糖の害として
AGEsという糖化タンパクを作ってしまう
(それが慢性疾患の大きな原因とされている)
などが主な理由であり
また理由は今ひとつ釈然としないけど
甘いものは虫歯の原因になる
ということも
僕の中で甘いものを避けていた大きな理由のひとつでした。
ただ
2年ほど前に
糖について自分なりに模索するため
一生懸命血糖値を測ってはブログを書いていた時
一般的な摂取量で甘いものを食べるとき
と
白米や穀物 もしくは 芋などのでんぷん質を
食べる時を比較すると
血糖値は
「でんぷん質の方がはるかに爆上げする」
こともわかってました。
だから果物ならバナナで最も血糖値が上がります
(でんぷん質が多いからです)。
ブログ化したもの以外にも
もう指に針刺すのイヤ (T ^ T)
とぼやきながら 笑
なんどもなんどもいろんなパターンで
血糖値を測っていたので
適当に黒糖をかじってるくらいで
もしくは果物をたっぷり食べたとしても
グルコーススパイクも
反応性低血糖も
起こらないということを
知っていました。
しかし
「甘いものは体に毒」
「砂糖は良くない」
という刷り込みがあるので
やはり砂糖やハチミツは単なる嗜好品であり
体にはおそらく良くないものであり
できるだけ避けるべきと考えながらも
自分の血糖値測定の事実上
ショ糖や果糖を多く含む
「甘いもの」
=黒糖、ハチミツ、果物は
あまり血糖値をあげないので
今ひとつ
なぜ甘いものが良くないのか
釈然としなかったのです。
同じ糖質量で
白米ごはんと栄養価をチェックしても
※以下グラフは全て「同じ糖質量(約59g)」でのビタミンとミネラルの栄養比較です

B6、ビオチン、カリウムやカルシウムなどのミネラルが豊富な
黒糖に軍配があがります。
もちろん果物は穀類に比べて
非常に高い栄養価を持ちます。
糖を燃焼するためにはビタミンB群が
不完全燃焼ダメージからの保護には
種々のビタミンやミネラルが必要になって来ますが
それは穀物よりも
黒糖や果物などの甘いものに多いです。
それにも関わらず
「ごはん」は良いもので
「甘いもの」は悪いもの
と考えている方は非常に多いのではないでしょうか?
白砂糖と純黒糖を「同じ砂糖」と認識するのは
誤りがありますし
みなさんが
「甘いものを食べると調子が悪くなる」
という食べ物の実態は
合成添加物と植物油の塊であることが多く
甘みは白砂糖よりも悪影響のある
異性化糖液や水飴
(遺伝子組み換えトウモロコシが原料)
が使用されていることが多いのです。
「甘いものと砂糖で虫歯になる」という方も
歯科医の方々を中心として非常に多いのですが
本物のハチミツ、砂糖、果物は
虫歯の原因にはならないと思っています。
僕は菜食時代に非常に虫歯が多く
2年に一度は歯痛がして歯医者に行っては
複数の虫歯が見つかり治療をしているような状態でした。
ベジタリアンをやめて
最後に虫歯の治療をしてから
約4年が経とうとしていますが
虫歯がまだ出来ていません。
2年前から これまでの人生で最大量の
果物、黒糖、ハチミツを食べているにも関わらずです。
残念ながら
多くの「ナチュラルスイーツ」も
菜種油、小麦粉、豆乳やナッツの塊であることが多く
これらは虫歯の原因になってくると思います…
砂糖が身体にどう作用するかは
崎谷先生の新刊にものすごく丁寧に綴られているので
ぜひ読んでいただければと。
アマゾンで買えます
糖尿病は糖質が原因ではなく
糖を完全燃焼できなくなった細胞側の問題。
病気に陥っていたとしても
糖は生命体のエネルギー代謝の要なのです。
必ず糖を燃料として摂取する必要があります。
糖尿病において
不完全燃焼をできるだけ起こさずに
糖を利用するならば
お米や小麦などのでんぷん質よりも
砂糖の方がむしろ良いというのは
論理的にまったく不思議ではありません。
陽子先生の講義で
まずオメガ6が良いと言われ
そしてオメガ3が良いに変わり
人々がPUFAまみれになったところで
今度はココナッツオイルがマーケットに出回る
というお話がありました。
僕の油の講義でもいつもお話しすることですが
世の中の健康情報は
人々の健康のためではなく
マーケットのためにあるのです。
砂糖についてもまったく一緒です。
そもそも糖は全て同じではないですし
社会的背景からも
また生化学的な理論からも
砂糖悪玉説は本当なのか?
もしかして 砂糖を悪玉とすることで
本当に健康を害している(過剰になっている)ものが
分かりにくくされているのではないかと
再考していただければ嬉しいなと思っています。
「俯瞰力」は
健康情報を紐解くための
最重要テーマです。
健康情報は自分で読み解いていかなくてはなりません。
10月3日の両先生の講演は
そんなことを存分に感じていただけたのではないかと
思っております。
まずは自分で調べるところから
長い道のりになりますけど
焦らずじっくり 実践しながら。
僕ら家族の食事のインスタも
最近毎日更新してますので
よかったら参考にしてください。
インスタグラムに登録してなくても パソコンから見れます ↓
https://www.instagram.com/happyneem/両先生の考える理想の食事理論を
実践しているわけではないですけど
今現在入手できる食材や
子供が2人いること
自分たちの嗜好性などと擦り合わせながら
楽しくやってます ^ ^
皆さんも
例えば子供のおやつに一生懸命
甘くないでんぷん質のお菓子を与えていたり
お米は必ず食べるのがバランスと思っていた人は
本物の砂糖を解禁してみたり
1日1食は お米じゃなくて
果物やお芋から糖を摂取してみるなど
試してみてはいかがでしょうか?
食べ物に関しては
何よりシードオイルの常用をやめるというのが
糖の選択よりも先ですけどね。
長くなりましたけど
何より楽しんで学び続け
実践し続けていただければ幸いです。
では最後に写真をいくらか貼っておしまいにします。
崎谷先生の前に糖を理解するための油のミニ講義をさせていただきましたm(_ _)m
陽子先生、崎谷先生
スタッフのみんな
来場していただいた皆さま
本当にありがとうございました。
〜今後のセミナー予定〜
11月21日(火曜/平日)
コラボ油と脂質1セミナー@中央会館(大阪市中央区)
募集開始【11/21(火)大阪】脂質のコラボ講座11月23日(木曜/平日)
油と脂質1セミナー@大淀コミュニティセンター
【11月21日&23日】油と脂質セミナー@大阪12月1日@東京
12月10日@大阪
油と脂質2 コレステロール&脂質代謝編 開催予定
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