昨日から寒くなりましたね〜。ぐっと年末の雰囲気が増してきました。
愛知で過ごす冬は5年ぶりです。
沖縄、オーストラリア、東南アジアでずっと暖かい冬を過ごしてきたけど、
思ったより耐えれそう。
寒いと鍋や味噌汁が美味しくて、冬なりの幸せがあります。
りんねしゃさんでのお話会まで1週間を切りました。
ナカジさんといえば、マクロビオティックのレシピ本を5冊も出してる業界の著名人です。
そういう人が、「マクロビとかヴィーガンにこだわらなくても良いんだよー」と
公に発言する機会は、おそらく初めてだと思います。そこに引っ張り出した僕ってエライでしょ?(笑)
そういう流れに、どんどんなっていった方がいいです。
まあ、みんなもう分かってるから、
いちいち話す必要もないことかもしれませんけどね。
ナカジさんは花小路にも「お酒とマクロビオティック」の料理教室に来て頂いたことがあるんですが、
花小路経営時に最後に仕入れた寺田本家の名酒「香取90」を、
実家の押入れに長い間眠らせていた「5年熟成もの」を当日持って行こうと思います。
タイムカプセルを開けるみたいで、楽しみです!
飲みたい人は、公共交通機関で来てくださいね。
申し込みの詳細は
こちらで〜。
ご都合の合う方は、ぜひ遊びに来てください。
12月2日(水曜)りんねしゃ宇治店で18時からです。
(名古屋駅から電車と徒歩で45分です。ちょっと遠かったかな?)
ということで宣伝はおしまい。
今日はお題の通り「糖尿病と低血糖症って、本当に糖質の過剰摂取が原因なの?」という話です。
このあいだ、とある定食屋でランチをしていた時、
常連らしきおっちゃん、おばちゃんの会話が耳に入りました。
どうもおっちゃんは2型糖尿病らしい。
「なーんで糖尿病って今こんなに増えたんやろなあ?。
昔は糖尿病なんておらんかったわ。
たぶん、アブラやわ、アブラ。」
見た感じ60代後半。おっちゃんは、どちらかといえば瘦せ型。
カロリー制限を医者から言われているからアブラだと思っている節はあると思いますが、
過去に比べて糖質をたくさん食べている気がしておらず、
逆に油の摂取量は増えていることを自覚しているのだと思います。
僕はスマホを持って話しかけて、
「これ僕が書いてるブログなんですけどね、ほら、麦ご飯にすると、
こんなにいっぱい食べても血糖値上がらないんですよ。」
と教えてあげたのですが、
おばちゃん「あかんわ〜!この人独身だから、一切自炊せんもん!」
おっちゃん「じゃあ今度から麦とろご飯を頼もうかな?」
自炊しないで健康を人任せにしすぎるのが、
糖尿病になった一番の原因だと僕は思います(^^;)
このおっちゃんらの思っている通り、単純に糖質摂取量と糖尿病は結びつきません。
昔と比較して糖質摂取量がむしろ減っていることは、
「
日本の長寿村・短命村」の記事を読んでいただければ分かると思います。
今大流行している糖質制限。
推奨派の言ってるのはだいたいこんな感じですね。
糖質で血糖値を上げる
↓
膵臓でインスリン過剰分泌が起こる
そのせいで肥満になる
↓
膵臓は疲れてインスリンは枯渇する
↓
血糖コントロールが効かなくなる
常時高血糖が続く
↓
血管内は酸化ストレスがかかりボロボロになって血栓もできる
↓
ついでに言うと、ガンの最も好む餌はブドウ糖だ
↓
だから糖尿病もガンも動脈硬化も全部糖質のせい!
あとは、
「糖質はただの燃料であって体を作る栄養素ではない。だから一切不要!」
という人がかなり多いです。
これは一見最もらしいようで、赤血球、代謝、ホルモン分泌、神経のことまで考えれば、
全然おかしな言い分だと、僕は思いますが(^^;)まずは、糖尿病って一体なんなの?というところから整理してみたいと思います。
1型と2型で状況が違います。
1型糖尿病は、自己免疫などで膵臓のβ細胞の大部分を破壊してしまった状態です。
インスリンを自身で出せないため、必ず注射で補う必要があります。
2型糖尿病は、β細胞は生き残っているから血中にインスリンは存在します。
しかし分泌不足であったり、細胞での糖代謝がうまく行かない結果
高血糖が常時続いてしまう状態です。
ここでは2型糖尿病について考えていきたいと思います。
近年糖尿病患者が激増していますが、ほとんどが2型だからです。
2型の場合は「
激しい運動に糖質が必要?」でもリンクを上げましたが
食事制限なしで完治例があります。
一方、糖質制限食での2型完治例はあまり聞くことがありません。
(僕が知らないだけかもしれないので、情報があれば教えて下さい)
完治というのは、
空腹時血糖値やHbA1cが正常値になることではないです。
普通に白飯やパンなどを食べても、
食後血糖値が正常範囲内に収まること、
つまり糖代謝が正常に行われる状態に戻ることを指します。結局のところ、糖質制限の権威である江部康二先生も
「ケトン体が人類を救う」で話題沸騰中の宗田哲男先生も
自身の糖尿病を治していません。
糖尿病には糖質制限!と盛んに言われていますが、
空腹時血糖値やHbA1cが正常に戻るだけなら
いろいろ方法はあります。
というか、2型糖尿病になる人ってそれまでが
めちゃくちゃな食事や過食をしていますから、
それを改めるだけでも結構改善すると思います。軽度の場合は。
「刑務所の麦飯糖尿病に効果」刑務所でコメ7:ムギ3の普通のごはんを食べただけで
服役中の糖尿病患者は劇的な改善が図られたという話です。
〜福島刑務所も含め刑務所のご飯は、コメとオオムギの比率が七対三。
さらに福島刑務所では海藻類やキノコ類などの高食物繊維食も多く出され、
受刑者は日本人男性の約二倍の食物繊維、五倍の水溶性食物繊維を摂取しているという〜水溶性食物繊維はかなり重要です。
マクロビオティックで有名な穂高養生園に泊まった時、
食事で隣の席に座ったおじさんは糖尿病で、
「あんたも玄米菜食のごはん作ってるの?
いや驚いたんだけどさ。何年も下がらなかった血糖値が、
ここに来たら下がったんだよ。
娘に無理やり放り込まれて10日目くらいなんだけどね。」という報告を聞きました。

今度お話会をするナカジさんが蔵人を務めていた寺田本家に
「むすひ」という発芽玄米酒があります。

他界した前社長が書いた「発酵道」という本には、
むすひを飲んだだけで血糖値とHbA1cの劇的な改善が見られたという報告を
多数受けたという記録が書かれています。
もちろん投薬も注射も無し。
この本は2007年の発行ですが、
問い合わせてみると今も同様の報告が届いているようです。
これらの人達は、糖質を制限していないけど、
血糖値とHbA1cが正常化しています。
つまり、治った?一方、糖質制限を実践した人達は、
糖質を摂取しない限り血糖値とHbA1cは正常だけれども、
例えば白いご飯を1膳食べようものなら
血糖値が爆発的に上昇してしまう人が大多数な気がします。
これだと、症状を抑えこんでいるだけで、治っていない。
長くなってきたので次回に続きます。
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「食べることを感じる」お話会
〜マクロビオティックを経て。今、感じること〜
12月2日、りんねしゃ宇治店にて、
発酵料理研究家、元寺田本家蔵人頭の南智征(なかじ)さんとお話し会をします。
詳細は
こちらをクリックしてください。参加申し込み受付中です。

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